住宅ローン減税制度とは、住宅ローンを利用してマンションなどの住宅を購入するとき、購入者の金利負担を軽くすることを目的とした制度です。
住宅ローンを利用した場合、毎年末のローン残高の1%が10年間に渡って所得税の額から控除されます。
所得税から控除しきれない場合は住民税からも控除されます。
たとえば年収500万円の人が、3,500万円のマンションを頭金なし、35年ローン、固定金利1%で購入した場合、10年間の控除額の合計は270万円以上にもなり、支払った税金から毎年27万円ほど還付を受けられます。
年収500万円の場合、年間の所得税と住民税は合わせておよそ40万円ほどです。住宅ローン減税制度のインパクトはとても大きいです。
マンションをお得に購入するために、できれば住宅ローン減税制度を利用したいですね。
もちろん中古マンションを購入するときにも住宅ローン減税制度を利用することはできます。
すまい給付金サイトによれば、住宅ローン減税制度の利用要件は以下のようになっています。
・自ら居住すること
・床面積が50㎡以上であること
・中古住宅の場合、耐震性能を有していること
出典:国土交通省すまい給付金事務局
ここで「中古住宅の場合、耐震性能を有していること」という項目に少し注意が必要です。
同サイトによると、中古住宅の耐震性能については以下のように説明されています。
耐火建築物以外の場合(木造など):20年以内に建築された住宅であること耐火建築物※の場合:25年以内に建築された住宅であること
※鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造など
出典:国土交通省すまい給付金事務局
住宅ローン減税制度を中古マンションで利用するには、少なくとも25年以内に建築されたマンションである必要があります。先ほど、築21〜25年のマンションは価格が底値に落ちつき始めているため、購入のタイミングとしてオススメだという説明をしました。
しかし、あまり築年の経っているマンションを購入すると住宅ローン減税制度を利用できなくなってしまうので注意しましょう。ほかにも細かな要件があるので、詳しくはこちらをご覧ください。