マンション購入後に「このマンション、引っ越したい」と後悔するようなことになったら……。なぜそんなことになってしまったのか、悔やんでも悔やみきれないでしょう。

もちろん、すべての「引っ越したい」気持ちがネガティブなものではありません。老後に住み替えを行うようなケースでは、理にかなった住み替えとなることも多いはずです。ただ、老後を迎える前どころか、購入後すぐに買ったことを後悔するとしたら、それは買うときの妥協が原因かももしれません。妥協したつもりはなくとも、確認不足ゆえに住み始めてから後悔することもあります。

どのようなときにマンションを買ったことを後悔しがちなのかを知り、これからのマンション選びの参考にしましょう。

1. マンションを購入して後悔することは?

マンションを買って後悔することは、人それぞれですが、大別すると次の3つに分けられるようです。

・マンションのスペック・条件についての後悔
・マンションの立地についての後悔
・金銭面での後悔

それぞれどのようなことを後悔してしまうのか。詳しく確認していきましょう。

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2. マンションのスペック・条件についての後悔

購入前に分かっていることなのに、マンションのスペック・条件について後悔するケースは少なくありません。後悔しがちなポイントをいくつかあげてみましょう。

オール電化

空気を汚さず、光熱費も電気に一本化できるオール電化住宅にはメリットがたくさんあります。一方で停電があると住宅内のほぼすべての設備が機能しなくなります。

人気のIH調理器も、キッチン用具をそれように選ばなければならなかったり、中華など直火を必要とする料理がうまくできなかったりといった点がデメリットにあげられます。

スキップフロア

マンションにおけるスキップフロアとはエレベーターが飛ばされる(スキップされる)階にある部屋のことです。エレベーターなしのフロアは、共用廊下が不要となるため、その分室内はゆとりある広さを確保できることになります。

スキップフロアの問題は荷物の搬入などで余計な手間をかけることです。大型商品を購入し、高層階へ搬入するときなどエレベーターなしのスキップフロアではプラスの運送費がかかることもあります。

なにより日々の外出で階段を使わなければならない点が大きなストレスになると言われています。

築年数

築年数への後悔は買ってすぐではなく、そこに住む期間が長くなるほど感じられるものです。購入時の築20年は新しくはありませんが、古くもありません。これが築30年で少し古め、築40年、築50年となると築古物件です。

最初から築40年、築50年の築古マンションを買っていれば、いまさら築年数で不満を抱くことは少ないでしょうが、築20年、築30年のマンションに10年、20年と住むと、そのマンションの老朽化を体感することとなり、もっと築浅マンションを買っておけばよかった、と後から感じてしまうのかもしれません。

部屋の向き

内覧時にはその瞬間の状況しか分からないため、住み始めてから思っていたのと違う、という声があがりやすいのが、部屋の向きです。部屋の向きは一般的には南向きが良いとされ、北向きなどは敬遠されがちです。

しかし、実際に暮らしの中で採光の影響がある時間帯というのは意外と限られています。日中家にいない会社員であれば、朝に日が入る東向きの部屋がベターかもしれません。

仮にメインの方角が北向きであっても、角部屋で2面採光となれば状況は劇的に変わる可能性があります。中部屋の南向きと比べても遜色ないどころかより明るさを感じられるかもしれません。

南向き、東向き、北向きなどの言葉で良し悪しを勝手に思い描いていると、そのギャップに耐えられなくなってしまうかもしれません。反対に角部屋なら良い、中部屋はダメ、と決めつけるのも同じ理由から正しい判断とは言えません。

部屋の階数

部屋の階数には一長一短な側面があります。低層だから、または高層だから良い(または悪い)とは一概には言えません。
ただし、住んでから問題に気が付くケースは意外と多いと言われています。

低層階であれば、底冷えの問題が中層階、高層階に比べて高くあります。1階、2階、場合によっては3階くらいまでの高さにある部屋は冬の底冷えが厳しくなり、暖房代が高くなる傾向にあると言われています。

また、3階くらいまでの部屋だと隣の建物の影に入ってしまうことも少なくありません。セキュリティ面では1階、2階は直接外から侵入されるリスクがあります。

対して高層階では日当たりやセキュリティの面では低層階で上げたような問題はありませんが、エレベーターを待つ時間が長かったり、エントランスと部屋との距離が長すぎるといった問題があげられます。それが理由で出不精になる人もいるほどです。

高層階のこうした問題は予見が難しく、また人によって気にする人、しない人が分かれるため、住んでみないと顕在化するかどうかわからないというリスクがあります。

部屋の広さ、間取り

部屋の広さや間取りに不満を持つのは、ライフスタイルが変化したときが大半です。家族で暮らす際の目安サイズとして70平米という単位が良く使われますが、同じ70平米でも子どもがひとりなのかふたりなのかでその印象は大きく変わります。

将来、子どもが独立したときは70平米でも広すぎたり、使わない部屋が出てきてもったいないといったこともしばしばあります。

眺望

眺望は、入居後に高層の建物ができたりすることで突然に失われることがあります。建物は隣に建つ場合だけとは限りません。

また、単に眺望が悪くなるだけでなく、その建物からこちらを見られているような気がして、ストレスを感じる人もいるでしょう。自分の力ではどうすることもできず、マンションを買ったことを呪うしかなくなってしまいます。

駐車場

駐車場の問題はいろいろなタイプがあります。分譲時に分譲方式で取得したけれど車を手放したので使わずにいる、車を2台所有しているけれど置く場所がないといった問題がひとつ。

もうひとつは管理の問題で、マンションで所有している機械式駐車場のメンテナンス費用が高額になり、修繕積立金の値上げありに歯止めがきかない、といったものなどです。

ペット可マンション

分譲マンションではペット可としている物件が多くあります。ペットを飼っているときはペット可であることはメリットですが、ペットを飼わなくなったり、最初から飼っていない人からすると、ペット可はトラブルの原因になることもあります。

音の問題や匂いの問題、小さい子どもがいる場合はちょっとした危険を伴うことすらあります。ペット不可の物件にしておけばよかったという後悔もあるようです。

定期借地権

購入時に価格の安さに惹かれて定期借地権がついているマンションを購入した場合、年数が経過するにつれて、そのことがデメリットとして感じられるようになってきます。

売却が難しい、解体費用準備金の負担が重い、次の家のめどが立たないといったような問題を抱えてしまいがちなのが、定期借地権付きマンションです。

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3. 立地に関する後悔
マンションの場所を購入後に変えることはできません。また、マンションの周りの街の変化についても、自分ではどうすることもできません。マンションの立地に関する後悔は次のようなものがあります。

駅から遠い


価格を優先し、駅からの距離を妥協してマンションを選ぶことはよくあります。それが悪いわけではありませんが、日々の生活のなかで駅から遠いことが、徐々にストレスとして蓄積されていくリスクはあります。

また、若いときは問題がなくても、年を重ねると駅から遠いことが非常に不便に思うこともあるでしょう。マンションの場合は、駅から遠いマンションは売りづらいというデメリットもあります。

川沿い


名前に「リバーサイド」という言葉が入っているマンションもあるほどですから、一般に川沿いというのは良い立地と思われています。具体的には建物がないので日光を遮るものがない、自然豊かな景観が得られるなどのメリットがあります。

一方で、住み始めてから分かるデメリットは虫が多いこと、湿度が高くなりがちになることなどがあります。近年はゲリラ豪雨の問題もあり、場所によっては災害リスクが高い点も考慮しておかないと、買ったことを後悔しかねません。


幹線道路沿い


幹線道路沿いの問題と言えばやはり騒音でしょう。日中や夜間、曜日などによっても騒音の程度が変わるため、購入時には状況を正確に把握できないことがほとんどです。

幹線道路沿いのマンションであれば、防音対策もされていることが多いのですが、それでも人によっては耐えられないレベルに至ることも考えられます。音に敏感な人はできるだけ購入は避けた方が良いかもしれません。


線路沿い


線路沿いもまた騒音の問題に悩まされがちです。電車の音のみならず踏切の点滅に悩まされるケースもあるようです。分譲マンションでも部屋によっては電車から室内が見えるような場所もないとは限りません。線路沿いのマンションを選ぶときは、慎重な検討が必要です。


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4. お金に関する後悔

お金に関する後悔では、住宅ローンの返済プランの場合もあれば、マンションとの関係性が強い管理費、修繕積立金等のランニングコストに関する場合などがあります。

住宅ローン

住宅ローンの選び方ひとつで、購入そのものを後悔してしまうケースがあります。もっとも考えられるのは変動リスクで借り入れていたローンの金利が上がって返済が苦しくなるケースです。

低金利のうちに繰上返済を多くしておくことが予防策になります。繰上返済を重要視するなら、スムーズにできるかや、繰上返済額の下限の有無、手数料についても確認しておきましょう。繰上返済をするたびに高い手数料を取られていたら、何のための繰上返済か疑問に思ってしまうことでしょう。

管理費

管理費で後悔することが多いのは、費用対効果が見合っていない場合です。毎月しっかり納めているのに、十分な清掃がされていなかったり、トラブル時の対応がいい加減だったりすると、不満が溜まっていきます。

総戸数が少ないか、反対に多いマンションほど1戸あたりの管理費の負担が重くなることが多いです。購入前にしっかり確認しましょう。

修繕積立金

修繕積立金の不満は、築年数を経過するごとにその額が上がっていくことでしょう。マンションによってはそれでも足りず、毎月の積立金よりはるかに高い修繕積立一時金を徴収せざるを得ないケースもあります。修繕計画に無頓着なマンションでは、そのようなリスクが高まります。

5. マンションの購入を後悔しないために

マンションそのものや、お金に関する理由から購入を後悔してしまうことが少なからずあるようです。
ほかにも自身のライフスタイルの変化が後悔の原因となることもゼロではありません。たとえば単身女性のマンション購入。それ自体は否定されるものではありませんが、ライフスタイルが変わったときに、そのマンションを売却したり、貸したりするなどして活かすことができないと、単身女性のマンション購入は難しい、という烙印を捺されてしまいかねません。

これは事前の準備だったり、将来のシミュレーションが足りていないことがもたらすもので、十分に予防できることです。せっかくのマンション購入で後悔しないよう、自分でできることはしっかりとやり切りましょう。

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